🧭 国際生物多様性の日って?

国際生物多様性の日は、1992年5月22日、ケニアのナイロビにある国連環境計画(UNEP)本部会議場で、生物多様性条約の本文がまとまったことを記念して制定された国際デーです🌟

生物多様性の問題に関する普及と啓発を目的としており、この日に合わせて全国各地で様々なイベントが展開されています👀。毎年その年に合わせたテーマを設定して、盛り上がりをみせています。

環境省では、毎年、国際生物多様性の日に合わせて、全国各地の関連イベントを表にまとめています。
是非チェックしてみて下さい👀
https://www.env.go.jp/content/000309884.pdf

また、生物多様性条約事務局でも、海外の事例が紹介されています。とっても多種多彩な取組が計画されているようです✨
https://www.cbd.int/biodiversity-day/2025/events 

🌐 2025年のテーマ:「自然との共生、持続可能な未来へ!」

2025年のテーマ「Harmony with nature and sustainable development(自然との共生、持続可能な未来へ!)」は、昆明モントリオール生物多様性世界枠組み(KMGBF)と持続可能な開発目標(SDGs)の関連性について注目しています。

どのように関係しているのか?を整理したツールも開発されており、各KMGBFのターゲットを選ぶと、関連するSDGsの指標や目標が表示されるサイトも構築されています😲



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SDGsとのつながりは、今回のロゴにも表現されています👀

1.     織物のモチーフ
織物の色とりどりの糸が折り重なり、絡み合って一枚の布になっている様子をSDGsの実施とKMGBFのターゲットのあるべき姿になぞらえています。人々が自然と調和して暮らし、持続可能な開発を行うことで、誰一人取り残さないというビジョンを表現しています。

2.    ロゴの色
糸の色は、SDGsのアイコンとKMGBFのロゴの色から持ってきています。「人々の幸福が生物多様性を犠牲にしてはならない。両輪での取組が大切である」というメッセージが込められています。

3.   円形
円は、SDGsの輪とKMGBFの中心にある地球儀をイメージしています。それは、私たちにとって唯一の故郷である地球の形です。

ロゴはこちらから取得可能です。一緒に国際生物多様性の日を盛り上げていきましょう🔥
A Quick Guide to Celebrating Biodiversity Day | Convention on Biological Diversity

ちなみに、これまでの5/22の歴代テーマは以下の通りです!
日本・愛知でCOP10が開かれた2010年までのテーマを挙げてみました。

2020年から2023年までは、生物多様性世界枠組み(合意されたのは2022年12月)の交渉を意識して、設定されています。
2019年にIPBESが地球の危機に警鐘をならす報告書 を発表しました。それを受けて、交渉中の世界枠組みはその危機の解決を「自然のちからで、皆で、目指すんだ!!」という思いが透けて見えるテーマ設定になっています🔥

<歴代テーマ>
2025    自然との共生、持続可能な未来へ!(Harmony with nature and sustainable development)
2024    共に未来を(Be part of the Plan)
2023    「合意」を「実行」に。生物多様性を取り戻そう。(From Agreement to Action: Build Back Biodiversity)
2022    すべてのいのちと共にある未来へ!(Building a shared future for all life)
2021    私たち自身が解決の鍵(We're part of the solution #ForNature)
2020    解決の鍵は、自然の中に(Our Solution are in Nature)
2019    生物多様性と食と健康
2018    生物多様性条約25周年
2017    生物多様性と持続可能な観光(Biodiversity and Sustainable Tourism)
2016    生物多様性の主流化:人々や暮らしの支え(Mainstreaming Biodiversity: Sustaining People and their Livelihoods)
2015    持続可能な開発のための生物多様性
2014    島の生物多様性 (Island Biodiversity)
2013    水と生物多様性(Water and Biodiversity)
2012    海の生物多様性
2011    生物多様性と森林(Biodiversity and Forests)
2010    開発と貧困緩和のための生物多様性

🌿 今日からできるネイチャーポジティブに近づくアクション

環境活動ってなんだか難しいと感じることもあるかもしれません。参考に代表的なアクションをいくつかこちらにあげてみました。

・身近な人たちと一緒に考える
地域の生物多様性を学ぶイベントに参加し、身近な人や子どもたちに伝え、共に考えてみる。
・自然とのふれあいを増やす
自然観察やエコツーリズムに参加し、自然とのつながりを深めることで、生物多様性に触れる時間を作ってみる。
・自然に優しい商品を購入する
MSC認証の水産物やFSC認証の木材製品など、環境に配慮した商品を選ぶことで、持続可能な取組をしている組織を応援する。
・寄付を通じて保全団体を支援する
保全団体へ寄付を行うことで、活動を支援する。
・地域の保全活動に参加する
地元の自然保護団体や市民活動に参加し、地域の生物多様性を守る取り組みに参加する。
・政策提言をする
地域の開発計画や生物多様性保全に関する政策に対して、キャンペーンを起こしたりパブリックコメントで意見を提出する等、市民としての意見を表明する。

🤝 世界最大の自然保護ネットワークIUCN:専門家の力を借りてアクションを拡大しよう!

といっても、「どんな団体があるの?」「何から始めたらいいかわからない!」という方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、IUCN-Jでは、IUCN-J職員やメンバー団体と共に学び、考え、行動を起こすコミュニティ「Nature+」を運営しています。コミュニティ内では、専門家へ直接相談ができるコーナーや対話会、ミートアップも毎月一回開催しています。

17000人以上の専門家、1400以上の会員団体、世界各国60以上の事務局からなる世界最大の自然保護ネットワークIUCNがあなたの活動を応援します!
心細い環境活動ではなく、心強い専門家や仲間と共にネイチャーポジティブを目指して一緒に活動してみませんか?皆様のご参加をお待ちしております!!

Nature+へのご入会はこちら!