IUCN-J会長 道家が気になったニュースを毎週発信していきます。今週はこの3つ!みなさんからのコメントもウェルカムです! 

🐯2024年森林火災による熱帯雨林の損失が史上最大を記録

5月22日生物多様性の日に合わせて出されたリリースですが、ショッキングな数字です。昨年だけで670万ヘクタール(北海道0.8個分)の熱帯雨林が失われました。火災以外の損失の要因は、農地への転換と言われています。東南アジアでは、損失は軽微だったようですが、ブラジルやアフリカなどの南米・アフリカの被害面積が大きいようです

🐦自然分野に巡り始めた資金の傾向分析

国連環境計画(UNEP)によるウェビナー記録記事になります。UNEPは、社会がもっと自然に投資をするべきという論陣を張っており、その資金の動きを監視しています。最近の世界動向によると、民間資金がベンチャー等に回り始めているほか、金融面では、保険業界の意識が高まっていることから、自然災害リスクの高まりを背景に、保険商品や再保険スキームに自然を取り入れた「ネイチャーベース保険ソリューション(NBIS)」が生まれていること、金融機関自身の保有債券や株式等が自然リスクにどれだけさらされているかという「ストレステスト」が動いていることが傾向として紹介されています。

🐬海洋保護区の強化に向けた提言(中間報告)が発表される

たまには、自分の活動紹介も。気候変動の影響で海洋環境が急激な変化に見舞われています。そこで、もっとうまく海洋保護区を活用することを提言しています。環境系だけでなく水産系の専門家の両方が入った委員会からの提言というのが特徴です。
日本では、保護=No Take(漁業禁止)=地域経済に負の影響、みたいな固定概念があり長らく思考停止状態でしたが、水産コミュニティからの、自然豊か=生産性の高い海域をしっかり保持していくことの価値が認識され始めているようです。

今週は以上です。皆さん気になったニュースはどれでしょうスタンプ(🐯🐦🐬)で教えてくれるとうれしいです。皆様からのリアクションお待ちしております✨