毎年5月22日は「国際生物多様性の日(International Day for Biological Diversity)」です。生物多様性条約(CBD)の採択を記念し、その重要性と行動の必要性を広く社会に伝える日として定められています。

2026年のテーマは「Acting locally for global impact」。私は「地域から動く、地球の未来へ」と仮訳してます。

2022年に採択された昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)では、2030年までに自然の損失を止め回復へと転じることが掲げられています。その実現に向けては、各地域での実践をいかに加速し、相互に接続し、社会全体の変革へとつなげていくかが問われています。
IDB2026-Logo-Colour-EN.png 204.39 KB今年のロゴは指紋にも見える意匠で一人一人の重要性を表現しつつ、23色は、生物多様性世界枠組みの23の行動を表現しています。また、広がっていく波紋にも見え、一人の行動が後半に広がっていく様子にも、逆に、様々な影響が私たちの住む唯一の場所「青い地球」に収束していく様子にも見えるようになっています。こ地域の自然や人々の営みが重なり合いながら、地球全体へとつながっていく様子が描かれています。多様な主体によるローカルな実践が連鎖し、グローバルな変化を生み出していく――そのメッセージが視覚的に表現されています。

国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)は、2026年7月に熊本で開催されるグローバル・ネイチャーポジティブ・サミット(GNPS) の主催者の一つとして、こうした「地域からの行動」を国際的な議論と接続し、具体的な変化へとつなげる場を創出します。GNPS2026では、企業、自治体、市民社会など多様な主体による実践を「メインプログラム」「分科会」「サイドイベント」「展示」の機会を使って持ち寄り、それらを横断的に結びつけることで、ネイチャーポジティブの実現に向けた加速を図ります。

すでに行動を起こしている方にとって重要なのは、自らの取り組みをいかに広げ、他の実践と結びつけていくかです。地域での活動やデータ、経験を共有し、異なる主体との連携を生み出すことが、次のインパクトを生みます。SNSでの発信、観察や記録の蓄積、さらには取り組みを支える資金循環への関与など、多様な関わり方が考えられます。

「地域から動く」ことを、次のスケールへ。IUCN-Jは、その接続と加速のハブとして、国内外の実践を結びつけていきます。5月22日をきっかけに、それぞれの取り組みを次の段階へと進めていくことが、地球の未来を形づくります。